新宿のバー

2011

新宿二丁目にある小さなバーの設計。

2mを切る狭い間口のテナントであったが、狭さを感じさせないよう天井を現わしとして高くとることで広がりを持たせた。また、奥には建物地下への階段の一部が「めり込んできている」という特殊な躯体形状を活かした「小上がり」を設けることでカウンターと対照的に複数人がくつろげる場を作り、かつ収納スペースも確保している。

バーの営業と同時にアート作品の展示も常時行われるため、作品展示用のニュートラルな『背景』が求められた。
そこで、作品が展示される高さ以上の壁面(床面+1.2m以上)は既存の壁を白に塗り込た『背景』をつくりつつ、それより下の壁面や床、バーカウンター含む什器などには色味や素材感のある仕上げを用いることとした。
そうすることで、多様な作品の展示機能は持たせながら、暖かみのある雰囲気をつくり出している。

・施工面積:19.13m2
・施工:株式会社はんざわ